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よくある質問Q&A

Q02.尿酸値が高い。足の関節が急に赤く腫れて痛くて靴が履けなくなって歩けない。


  • 回答
    血中尿酸値が高くなる病気を痛風といいます。関節が突然腫れて、周りの空気が動いても痛い事から痛風という病名がついたといわれます。この関節症状は痛風発作といいます。痛風の歴史は古く、古代ギリシャの医師ヒポクラテスが治療をしていたと記録があります。この時代も美食、飽食があったのでしょう。健常者の血漿尿酸濃度は6㎎/dlであり、毎日の尿中への尿酸排泄量は0.7gです。食事で摂取した蛋白質内のプリン体量から体内で産生される量が決まり、一方腎臓から排泄され体内から除去される量とのバランスにより 血中尿酸値が決まります。すなわち産生が多い人と腎臓からの排泄が悪い人のどちらも高尿酸血症から痛風となります。血中の尿酸値が高いと関節内に尿酸の結晶がたまります。尿酸の結晶は痛風発作を起こし、炎症により関節が赤くはれて痛みが強く歩けなくなり一定期間生活に支障をきたします。病気が進むと骨や関節が破壊されます。病気の進行を予防するためには最近は尿酸値6mg/dl以下のコントロールが良いといわれています。腎臓から排泄された多量の尿酸と尿の酸性化により尿酸結石(尿管結石)が作られ易くなり、腎臓の働きを低下させることもあります。痛風の人は痛風発作が起きないように治療薬を服用して血中尿酸値を低下させ安定持続させることが必要です。

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